
あらゆる症状の中でも、頭痛は日常的に実によくみられるもので
頭痛持ちで悩んでいる方も多いと思います。
そんな方にオススメしたいのが
ツボとその周辺へのマッサージ。
どんな頭痛にもマッサージが万能なわけではありませんが
普段から知っておくとちょっと得をする
そんな頭痛や頭重感に効果が期待できるツボ&マッサージをご紹介します。
頭痛の種類
頭痛といってもその種類はさまざま。
いわゆる「頭痛もち」の頭痛とは、
脳や血管などの器質的な病変がない機能性頭痛を意味します。
そしてこのような頭痛に悩まされている人は
何年、何十年にもわたって慢性的に痛みと付き合っている例も少なくありません。
原因となる疾患がある頭痛(二次性頭痛)
注意しなければいけないのは、頭やくびなどに頭痛の原因となる疾患がある場合です。
たとえば、外科的な治療(手術)が必要となる脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎など、
さらには事故や怪我などによる頭部外傷も含まれ、
風邪(感染症)や二日酔いといったものが原因で頭痛が生じることもあります。
機能性頭痛(一次性頭痛)
上記に該当しないものがいわゆる「頭痛もち」の頭痛に該当するわけですが
その中でも大きく3つ~4つに分類されます。
①片頭痛
血管の拍動する音とともにズッキンズッキンと痛みを感じるもの。
動脈の急な拡張や周囲の炎症が関わっていて
自律神経やホルモンバランスの影響も受けて強い症状があらわれることも。
②緊張型頭痛
筋肉の緊張が原因で誘発される頭痛で、頭をしめつけられているような感覚や
くび肩の凝りに誘発されて生じることも多くあります。
機能性頭痛ではもっとも多く、精神的なストレスや不良姿勢、疲労などがその原因として考えられます。
③群発性頭痛
頭痛にともなって、どちらか一方の目が激しく焼けるように痛むのが特徴です。
④混合型頭痛
血管性の頭痛と、緊張型の頭痛が混ざり合ったものを混合型頭痛といいます。
どんな頭痛に効果があるの?
このように、頭痛といってもその種類はさまざま。
中にはすぐに病院を受診すべきものもあります。
突然強い頭痛に見舞われたり、繰り返しどんどん症状が悪化するものはもちろん
安静にしてもおさまらないなど不安を感じたら
迷わず医師の診断を仰ぎましょう。
マッサージによって症状が緩和したり効果が期待できるのは
機能性頭痛でも、主に緊張型頭痛が対象で、筋肉の緊張が関わっている頭痛が中心になります。
他にも眼精疲労や二日酔い、風邪のひき初めなどに有効なこともありますので
ぜひ無理のない範囲で試してみて下さい。
頭痛になってしまった場合のマッサージ対処法
それでは実際に頭痛になってしまった場合に効果が期待できる
ツボとマッサージを紹介します。
少し痛みが軽減するだけでも生活がラクになり不安も軽減します。
1.太陽
目尻と眉尻を結んだくぼみにあるツボ。
眼精疲労や頭重感に効果がてきめんです。
(以下、参照「頭と顔のツボセルフケア:エイ出版)
左右の親指をツボに当てて、少し長め(10秒から30秒ほど)に持続的な圧を加えます。
2.側頭部(がんえん・けんろ・けんり)
ストレスや疲労が重なっている時にチェックしたいのが側頭部の緊張。
この部分には多くのツボが密集しているのが特徴。
中でも胆経という経絡(エネルギー)に属する、がんえん・けんろ・けんり、
というツボを中心にやさしく指先で緊張をほぐしましょう。
(以下、参照「頭と顔のツボセルフケア:エイ出版)
3.肩井
肩こりで有名なツボ肩井(けんせい)。
肩こりから生じる頭痛に効果てきめんです。
直接もみほぐすのもいいですが、ツボを指で圧しながら、肩を前後に大きく回すと
くび肩回りの緊張もほぐれやすくなります。
(以下、参照「頭と顔のツボセルフケア:エイ出版)
4.胸鎖乳突筋
くびの前にある、左右でVの字になる筋肉は頭の位置や姿勢を保つ上でも大切な筋肉。
この筋肉のコリや緊張がますことで、こめかみから目の周り、前頭部にかけて
頭痛があらわれることもあります。
ここには、扶突・水突という大腸や胃と関わりの深いツボがあります。
デリケートな部位なので、決して左右同時には行わず
かるくつまみながら頭痛が再現するようであれば、
2,3秒に一度離すように無理なく圧をかけて緊張をゆるめていくといいでしょう。
(以下、参照「頭と顔のツボセルフケア:エイ出版)
5.風池・天柱
頭と首のつけねにある有名なツボがこの2つ。
いずの部位にも頭と首をつなぐ大切な筋肉が存在します。
また、自律神経や目の動きとも関わりの深い部位でもあります。
母指や指先を使ってマッサージするといいでしょう。
(以下、参照「頭と顔のツボセルフケア:エイ出版)
6.外関
一般的にはあまり知られていないツボですが
外関は、頭をはじめ身体全体の緊張を緩める効果が期待できます。
親指を立てて少し強めに圧をかけます。
(以下、参照「頭と顔のツボセルフケア:エイ出版)
注意したいポイント
患部(痛む部位)はもちろんくびや肩のマッサージを強く刺激し過ぎてしまうと
頭痛の症状が悪化してしまうことがあります。
また一方で、中途半端な刺激があらたなコリをつくって痛みを誘発してしまうこともあります。
あせらずにご自分の身体の状態を観察しながら
緊張や凝りがゆるんでいくのを感じながらマッサージしてくといいでしょう。
まとめ
「頭痛」に効果的なツボ&マッサージを紹介してきました。
いかがでしたか?
ここでは、頭痛の種類と簡単な原因にも触れましたが
少しでも日常の頭痛が緩和するようなアプローチを中心にあげました。
しかし、慢性的な頭痛を根本から改善するのは簡単なことではありません。
生活習慣を見直しながら
あらためて普段から気になっていたけど放っておいた方も、
ぜひこの機会にご自分の身体と向き合ってみていただければと思います。
また、日頃のメンテナンスとして
きちんと体の疲れを取り、普段から心身の緊張をゆるめていくことが大切です。
ホリスティック・クーラの整顔、および背骨整えボディケアでは
解剖生理学や生体力学の観点と、東洋医学の経絡経穴理論を取り入れて
くびから背中、腰に至るまで背骨の緊張を緩める独自のアプローチを行っていきます。
・頭痛がひどくてなんとかしたい
・普段から疲労が取り切れない
・背中やくびの凝りや緊張が気になる
このような方に、ぜひご利用いただければと思います。
セラピストは全員、私、石垣英俊の直接指導・厳しい研修をクリアしていますので
自信を持ってオススメできます。
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また、
普段の生活習慣に加え、ヨガやピラティスで体幹と呼吸を意識した肉体づくりもオススメです。
石垣英俊 プロフィール
臨床家の父に鍼灸治療を師事。2004年に開業し、体の痛みや不調に悩んでいる人々へ、
よりよい施術、環境、アドバイスを提供すべく研鑽を積んでいる。
神楽坂ホリスティック・クーラ®代表。
一般社団法人日本ヘルスファウンデーション協会理事。
東洋医学の健康観と背骨のしくみとはたらきを学ぶ「ナーチャ」校長。
「アラウンドセラピー®」を主宰。
鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師。
オーストラリア政府公認カイロプラティック理学士(B.C.Sc)、応用理学士(B.App.Sc)。
中国政府認可世界中医薬学会連合会認定国際中医師。
全米ヨガアライアンス200h修了ヨガインストラクター。
著書に『背骨の実学』『腰痛の実学』 『コリと痛みの地図帳~プロが教えるマッサージ処方箋72』 (ともに池田書店)など。
健康に関わる雑誌監修も多数。