
しゃっくりにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
意識してしまうとなかなか止まらない。
しゃっくりを止める民間療法はさまざまで
いったい何が効果的なのか定かではありません。
そこで今回はしゃっくりの原因と、
再現性が期待できるツボマッサージによる対処法(しゃっくりの止め方)を紹介します。
しゃっくりとは
しゃっくりとは、漢字で吃逆(しゃっくり/きつぎゃく)
または、噦り/噦(しゃっくり)と書きます。
肺の下にある大きな筋肉の横隔膜(おうかくまく)が痙攣(けいれん)することによって
声門(せいもん:声帯の間にあるすきま)に「ヒック」という音を生じることをいいます。
しゃっくりの原因
しゃっくりが発生する詳細な原因は不明とされていますが
横隔膜を支配する神経や脳の一部が何らか刺激されて生じるのではないかと考えられています。
しゃっくりの分類
しゃっくりには、原因がはっきりしない短期性のものと
ときに原因が深刻なものである持続性・難治性のものがあります。
短期性のしゃっくり
通常48時間以内に自然におさまるしゃっくりのことを
良性吃逆発作といいます。
多くのしゃっくりがこのタイプに該当し
その原因として下記のことなどが考えられます。
・飲酒
・食べ方/飲み方(冷たい飲み物を急に飲んだり、空気を飲み込んだり)
・刺激性の食事
・ストレス
・胃の不調
・興奮 など
持続性・難治性のしゃっくり
少数とはいえ
48時間から1ヶ月以内のものを持続性、
1ヶ月以上つづくものを難治性タイプとして分けられます。
このような持続性・難治性のしゃっくりの中には、
時に胸部や脳などの深刻な問題が原因となっている可能性もあります。
頭痛やしびれ、筋力低下(力が入らない)、平衡感覚が失調(バランスがくずれる)などが
併発しているようであれば、まずは一度医師の診察を受けるようにしてください。
しゃっくりを止めるツボマッサージ
しゃっくりのほとんどが自然に止まるものとはいえ
長引くと不安になるものです。
仕事でプレゼンがあったり、大事な用があるときは尚更あせったりしますよね。
しゃっくりを止める方法として
以下のような民間療法がよく知られています。
・息を止める
・水を飲む(コップの反対側から飲む)
・目をこする
・急に驚かされる など
いずれも、効果を感じたことがある人もいれば
効果があったりなかったりといった感じが多いようです。
そこで今回ご紹介したいのが
2つの効果的なツボマッサージです。
1.内関~郄門の心包経ライン
東洋医学には経絡(けいらく)というエネルギーラインが存在します。
その中でも今回は心包経(しんぽうけい)というラインに存在する
内関(ないかん)から郄門(げきもん)というツボまでをマッサージする方法を動画でお伝えします。
正確には間にもうひとつツボがありますが、大切なのはそのライン上をマッサージすることです。
左から右へ、前腕の真ん中のラインが緊張していれば
しゃっくりに著効する可能性が高まります。
2.気舎~水突・扶突の胸鎖乳突筋
胃の経絡上にあるツボ、気舎、水突と
大腸の経絡上にあるツボ、扶突
これらはくびの前にあるV字状の筋肉、胸鎖乳突筋にあります。
この筋肉の後ろ側には、迷走神経や頚動脈という大切な神経や血管が走行しています。
ですので、決して左右同時に行ってはいけませんし、
捏ねたり(こねたり)、ぐりぐり強いマッサージは行ってはいけません。
やさしくつまんで、1秒~3秒したら離す、といったやり方がオススメです。
3.注意点
マッサージは効果的なものですが、同時に体に影響を及ぼすものでもあります。
試してみて効果を感じない場合は、何度も繰り返さないようにしてください。
また、妊娠中や飲酒時、発熱時などは行わないようにし
体調が思わしくない時はすぐに医療機関を受診することを忘れないようにしてください。
まとめ
「しゃっくりを100回繰り返すと死ぬ」
幼少の頃、そんな迷信を聞いたことがありませんか。
俗説だとしても、しゃっくりが止まらないとやはり不安になるものです。
日常生活において、不安があることは生活の質を著しく損なってしまうもの。
やはり普段から自分の身体を大切にしながら
不調が出ても不安にならないよう自分の身体を観察していきたいですね。
また、日頃のメンテナンスとして
きちんと体の疲れを取り、普段から心身の緊張をゆるめていくことはとても大切です。
ホリスティック・クーラでは
解剖生理学や生体力学の観点と、東洋医学の経絡経穴理論を取り入れて
くびから腰・尾骨に至る背骨の緊張を緩める独自のアプローチを行っていきます。
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石垣英俊 プロフィール
臨床家の父に鍼灸治療を師事。2004年に開業し、体の痛みや不調に悩んでいる人々へ、
よりよい施術、環境、アドバイスを提供すべく研鑽を積んでいる。
神楽坂ホリスティック・クーラ®代表。
一般社団法人日本ヘルスファウンデーション協会理事。
東洋医学の健康観と背骨のしくみとはたらきを学ぶ「ナーチャ」校長。
「アラウンドセラピー®」を主宰。
鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師。
オーストラリア政府公認カイロプラティック理学士(B.C.Sc)、応用理学士(B.App.Sc)。
中国政府認可世界中医薬学会連合会認定国際中医師。
全米ヨガアライアンス200h修了ヨガインストラクター。
著書に『背骨の実学』『腰痛の実学』 『コリと痛みの地図帳~プロが教えるマッサージ処方箋72』 (ともに池田書店)など。
健康に関わる雑誌監修も多数。